NISAに向いている人

NISAのメリットやデメリットから分かる「NISAに向いている人」は、以下のような特徴の人です。

NISAに向いている人の特徴
  • 投資経験がある人
  • 投資資金にゆとりがある人
  • 比較的短期での資産形成がしたい人

投資経験がある人

NISAは、ある程度の投資経験がある人に向いている制度といえます。

年間で最大120万円の非課税枠を利用できることがメリットですが、自分で投資対象を選んだり売買のタイミングを判断したりと投資に対する専門的な知識が必要です。

また、「まずは投資を試してみたい」と考える人も多いので、いきなり初年度から非課税枠をフルで活用できるとは考え難く、投資初心者の人にとってはNISAのメリットを最大限に活かすことが難しいと考えられます。

投資経験がある人であれば、自身の戦略に基づいた運用でNISAのメリットを最大限活かすことができるので、ある程度の投資経験がある人は積極的にNISAを活用すべきだといえます。

投資資金にゆとりがある人

NISAでの資金運用は、生活資金を除いた投資資金にゆとりがある人に向いているといえます。

もちろん少額からでもNISAを利用することはできますが、NISAの非課税枠120万円をフルに活用することを考えると、資金に余裕がある人の方が積極的に活用できるのは間違いありません。

まとまった資金を用意することが難しい場合は、口座を開設する金融機関によって最低100円から積立投資ができる「つみたてNISA」を選ぶのがおすすめです。

比較的短期での資産形成がしたい人

通常、金融商品での資産運用は10年以上の長期間を見越して行うのが一般的です。

しかし、NISAでの運用が非課税となる期間は5年間と短めなので、短期での資産形成を行いたい人にはNISAが向いているといえます。

なお、NISAの非課税枠は年間で最大120万円と決められていますが、運用益や配当金に対しては上限が設けられていないので、利益が多ければ多いほど非課税によるメリットも大きくなります

長期的な資産形成がしたいのであれば、毎月コツコツと資金を積み立てていくことができる「つみたてNISA」を選ぶのががおすすめです。

NISAに関するよくある質問Q&A

最後に、NISAに関するよくある質問にお答えしていきます。

NISAとiDeCoは併用できますか?

はい、できます

どちらの制度も老後資金を貯蓄するための方法として注目を集めています。

原則としてiDeCoは60歳になるまで資産を引き出せないので、メインの老後資金はiDeCoで貯蓄していくのがおすすめです。

NISAは途中での引き出しが可能なので、老後資金の貯蓄を行いながら、日々の生活の中でまとまったお金が必要となった時の資金として活用するのが良いでしょう。

つみたてNISAとNISAは併用できますか?

できません

一般NISAとつみたてNISAを行うためには「NISA専用口座」を開設する必要があります。

NISA専用口座はひとりにつき1口座までと決められており、1口座で運用できるのはどちらか一方のみです。

また、税務署において二重口座でないことを確認されるので、ひとりで複数口座を保有することはできません。

一般NISAからつみたてNISAへの移行はできますか?

年毎であれば変更できます

NISA専用口座では「NISA」か「つみたてNISA」のどちらか一方の資産しか管理できませんが、毎年初回の取引を行う前であれば移行手続きが可能です。

また、一般NISAの資産は非課税期間が終了するまで保有が可能なので、慌てて売却する必要はありません。

未使用分の非課税枠の翌年繰り越しはできますか?

できません

NISAの非課税枠は年間120万円までですが、仮に100万円までしか利用しなかったとしても、余った分の20万円を翌年に繰り越すことはできません。

また、金融資産を売却したとしても非課税枠が復活することはないので、非課税枠は使い捨てであることを覚えておきましょう。

まとめ

NISAは、年間120万円までの株式や投資信託による投資から得られる利益を非課税で運用できる制度のことです。

NISAには以下のようなメリットとデメリットがあります。

NISAを利用する際のメリット
  1. 年間120万円まで非課税で投資ができる
  2. 配当金や売却益は無制限で非課税
  3. 非課税期間が終了しても翌年の非課税枠に移管(ロールオーバー)できる
NISAを利用する際のデメリット
  1. 元本割れする可能性がある
  2. 損益通算ができない
  3. 投資対象は新規のみ
  4. 取引できる金融商品が限られている

これらのメリットとデメリットから分かる「NISAが向いている人の特徴」をまとめると、以下のとおりになります。

NISAに向いている人の特徴
  • 投資経験がある人
  • 投資資金にゆとりがある人
  • 比較的短期での資産形成がしたい人

すでに投資経験がある人は、年間で最大120万円までの非課税枠を利用できるので、積極的にNISAを活用していくべきといえます。

逆に、投資経験が不十分な人や投資を試してみたいと考えている人は、少額から始められる「つみたてNISA」を選んだ方が良いでしょう。

メリットやデメリットをしっかりと理解したうえで、実践してみてください。

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私自身がお金に困ったことがきっかけで始めたブログです。 当時得ていた収入よりも明らかにさらに多くの収入を得るとともに節約もしないといけない困難な状況に陥り、その中で身につけたことや知識、考えを中心に記事にしています。 以前は特にお金は重要ではないと考えていた私ですが、いざ困難な状況を経験すると、「生活に必要最低限のお金がなければ、幸せは感じられない」と痛感するとともに、お金の知識・情報は「知れば知るほど得なことが多く、知らないと損をする」ということを実感しました。 このブログでは、“稼ぐ”、“貯める”、“増やす”、“借りる”というお金を得るための手段を正攻法からあまり知られていない意外な方法まで網羅し紹介していきます。

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